2011年04月15日

4月14日夜 石巻市役所スタジオの風景

14日、俳優の渡辺謙さんが石巻市と女川町の避難所などを訪問。
その後、ラジオ石巻にご出演いただき、亀山市長と対談しました。

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渡辺さんは被災地を訪問したことについて
「現場のひどさと避難所の元気というか、振り絞っている姿にギャップを感じた。
その中に温かく迎えられ、やはり来るべきなんだと感じた。
顔を見て、声をかけ、手を握り、背中をさすって、目をみて話し、ともに涙を流した。
どんなに長い年月がかかっても、ずっと祈り続け、思い続ける。
不安になったときには僕たちが応援していることを思い出してほしい。」
と話しました。

渡辺さんは放送作家の小山薫堂さんとともに呼びかけ人となって
希望をつなぐメッセージサイト「kizuna311」を立ち上げ、
被災地のみなさんへ向けたメッセージを発信しています。


被災地のことをずっと、ずっと思い、祈り続けてくれている人がいること。
私達は忘れてはいけません。

「ありがとう」

この気持ちを大切に。
そして希望を持って、ふんばりましょう!




ラジオ石巻 後藤優子


posted by ラジオ石巻 at 12:42| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月13日

縁の下の力持ち

〜ラジオお聞きの石巻市民の皆さまへ〜

 避難所生活が長引いて、ストレスやイライラも高まっていることと思います。1日も早い復興に向け、みなさんの気持ちを組みながら放送することが大切だと思っています。

 知っていただきたいことがあります。放送ではなかなかお伝えし難いことです。この期間、ラジオ石巻の社員を中心に、さまざまな方たちに支えられていたことに触れておきたいと思います。
 まず、ラジオ石巻には“サポーターズクラブ”という仲間が20人います。ほぼ全員が被災しておりますが、一人ひとり、放送に対する支援に意識を傾けてくれています。社員や仲間の安否を収集してくれるスタッフ、食料の差し入れをするスタッフ、連絡調整係を行うスタッフと。ボランティアで放送を手伝ってくれる気持ちにはとても感謝しなければならないということを。
 
 また、昨年の秋からラジオ石巻で始まった“アナウンス教室”1期生のこのお二方も活躍中です。
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阿部裕子さん(左)と浅野直美さん(右)

 ここ数日、ラジオ局に顔を出すこの二人は、制作室にストックしてある大量のCDやMD音源素材の整理整頓作業を手伝ってくれています。そして、アナウンス教室で学んだことをボランティアで、アナウンスを実践しています。自動車免許に例えると路上教習といったところでしょうか。「緊張感」もありますが、慣れていきながら「安心感」も伝えることも大切な作業です。

 ラジオ石巻には、パーソナリティの皆さんの活躍も見逃してはなりません。遠く仙台市からわざわざ駆け付けてくれる仲間もたくさんいることを。

 しかし、ほんとうのラジオの主役はリスナーの皆さんです。リスナーさんがいるからこそ我々も一致団結して頑張れるものだと思います。この危機を、ともに乗り越えていきましょう!

営業部長兼技術部長 今野雅彦
posted by ラジオ石巻 at 19:58| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ラジオ寄贈

日本コミュニティ放送協会(JCBA)では、
東日本大震災発生後、災害対策本部を立ち上げ
災害に対する様々な活動を展開しています。

そのうち、全国の加盟局が
電池可動式ラジオと電池の支援を呼びかけ、
多くのラジオと電池が集まりました。

ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

集まったラジオは
新潟県長岡市の「FMながおか」や
山形県山形市の「ラジオモンスター」
福島県喜多方市の「FMきたかた」の協力を得て、
東北各地の被災地へと届けられています。

そのうち、4月11日
東北コミュニティ放送協議会 玉井恒会長が石巻市役所を訪れ、
北村悦郎副市長にラジオ約230台を手渡しました。

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(左から北村副市長 小笠原秀一社長 相沢雄一郎相談役 玉井会長)

JCBAからはこれまでも石巻市に対し約150台を寄贈しています。

北村副市長は
「災害時、コミュニティ放送局が発揮する威力を痛感している。
早速各避難所に配布したい」と話していました。


ラジオ石巻にはこの他にも各方面からラジオを寄贈いただいています。
ラジオ石巻のロビーにて、今ラジオを必要としている方々へ配布していました。
また配布等行う際にはラジオでもお伝えいたします。

これまでラジオ・電池支援にご協力いただきました全国の皆さん
呼びかけにご協力いただいた全国のコミュニティ放送局の皆さん
本当にありがとうございました。
引き続きラジオ・電池支援へのご協力をよろしくお願い致します
posted by ラジオ石巻 at 17:42| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月12日

雄勝に行ってきました。

震災後1カ月
初めて雄勝に行ってきた。
見えるはずの、頭の中にあった雄勝の風景はなくって
数少ない残った建物たちが
私の立っている場所から
見えるはずがないものだったから
方向と距離の感覚がおかしくて変な夢をみているみたいだった。
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悲しいもなかった。
涙も出なかった。
笑うのが一番近かったから
笑ってみたらちょっと悲しくなった。

私の家のあった場所は道路と駐車場の感じでわかった。
基礎が半分だけ残っていたけど、
家のものはなんにも残ってなかった。
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4月11日
雄勝に重機がはいった。
これから瓦礫の撤去が始まる。
でも、それは誰かの大切な
誰かの大切だったもの。
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私の大好きなあの町が
あっというまに瓦礫の山になって
こんどはどうなるんだろう。
これからどうなるんだろう。


町に落ちていたアルバムや写真は
自分にできるだけだけど、
拾って役場に持っていって
きれいに拭いて置いてきた。
どうか大切に思っているあなたのもとに届きますように。
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多分悲しみはあとからやってくるんだろうな。
感覚をどうも信じられない。
閉じないと立っていられない。
言葉は私を助けてくれるかな、って思いながら
これを書いています。
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ラジオ石巻 武山未来
posted by ラジオ石巻 at 20:07| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

激論、熱論、大震災から1カ月特番

 4月11日(月)、大震災発生から1カ月の特別番組・

座談会「立ち上がろう!石巻 産業復興へ」を生放送しました。

番組には、石巻経済界のリーダー・石巻商工会議所の浅野亨会頭と、

基幹産業の水産業から石巻魚市場の須能邦雄社長が出席し、活発な

議論を展開しました。

 2人のゲストは、壊滅的な産業界の被災状況、復興に向けての

課題、新しい街づくりのビジョンなどについて語り合いました。

 がれきの除去問題、会社・従業員の救済策、大局的見地に立った

計画作りの必要性をはじめさまざまな意見が出ましたが、中でも国

・県などに明確な支援策を早期に打ち出してほしいと強く要望して

いました。

 1時間番組の予定でしたが、時間をオーバーする熱い討論会とな

りました。今後また、復興への動きがどう変化したかについて座談

会を開きましょうということで司会者を含めた3人の考えが一致

しました。


専務取締役放送局長 鈴木 孝也

posted by ラジオ石巻 at 16:33| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月10日

首相が生出演、歴史的な1日に

 菅直人首相がきょう10日(日)、大震災で大きな被害を受けた石巻市を
視察しました。初めに市役所災害対策本部で亀山紘市長と隣接の阿部秀保
東松島市長、安住宣孝女川町長から早期復旧・復興のための国の支援要望
を受けました。
 
 この後、菅首相はすぐラジオ石巻が放送している「石巻災害FM」の
市役所内特設スタジオへ足を運び、生放送のマイクを通して石巻地方の
被災者に「国も支援策を講じていくので、皆さん元気に頑張ってくださ
い」と激励のメッセージを送りました。この放送を聞いていた市民
たちは菅首相の突然の声に驚きながらも、力強い励ましの言葉に勇気
付けられたようです。
 
 この日は同時に、地元宮城5区選出の安住淳衆院議員(国会対策委
員長)と亀山市長も出演しました。
 
 首相は日和山公園から変わり果てた街の惨状を目の当たりにしたり、
避難所となっている石巻商業高校で避難住民を激励したりして、石巻
を後にしました。避難所では「ありがとうございます」とか「早く
強力な支援策をお願いしたい」などというさまざまな声が出ていました。
 
 菅首相がコミュニティ放送に出演したのは今回が初めてということです。
今年5月28日で開局14周年となるラジオ石巻にとっても、首相の出演は
歴史的な1日となりました。

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被災者にメッセージを送る菅首相(右)と安住淳・国対委員長


専務取締役放送局長 鈴木孝也





posted by ラジオ石巻 at 13:58| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月09日

届いたラジオ、送り主は

シャンソン歌手のクミコ様。昨年のNHK紅白歌合戦に出場し、NEWシングル「INORI 〜祈り〜」が話題上昇中です。

3.11この日、石巻市民会館でコンサートの予定があった。被災状況がクミコさんのブログに綴られてある。
 今も、さまざまな思いを抱えながら忙しいスケジュールをこなして活動中の最中、ラジオ石巻に届けられた一つの小包。中身は、クミコ様からのあたたかな自筆メッセージと携帯ラジオが入っていた。そして、クミコ様の呼び掛けで、横浜市の某研究所様からも新品ラジオが19台。またTBSラジオ954KHz編成部様がリスナーさんから提供されたラジオの多数を受け取らせてもらいました。
 ほか、全国から個人としてたくさんの方から続々と届いています。お一人お一人に丁寧なお返事することが出来なくて心苦しいです。取り急ぎこの場で心よりお礼申し上げさせてもらうことしか出来ません。

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クミコ様から送られたラジオと自筆メッセージ

 私たちラジオ石巻と致しましては、当然ですが出来る限り当ラジオ局でリスナーに呼び掛け、それを被災者、情報を欲しくて困っている生活弱者、移動手段のないご老人の皆さんにお届けしたいと思います。そして、生活支援に欠かせない行政情報、ボランティアの炊き出し情報、物資配給情報、世界から集まる応援メッセージ、心安らぐリクエスト曲など放送して役立てしたいと思います。

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皆様からの石巻市に対するあたたかなご支援、ほんとうに感謝します。

営業部長兼技術部長 今野雅彦


posted by ラジオ石巻 at 21:04| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月08日

レギュラーの皆さん、被災それぞれ

 今日は、ラジオ石巻毎週水曜日お昼12:00〜12:30のレギュラー番組「Mシングレコード歌謡ラウンジ」で日頃お世話になっている“芸能エンタープライズ真野”代表 真野晋一さん、金滝 昇さん、真野敬望さん、瑞花さん、そして瀬ノ内 まりさんをゲストとしてスタジオへお越しいただきました。

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芸能エンタープライズ真野のみなさん

 真野代表は、仙台市の中心部で地震に遭い、石巻まで帰って来るのに必死だったという。金滝さんは、津波からあと一歩のところで難を逃れたという。仕事中、車の中で地震にあったなど、さまざまな話しが飛び交いました。真野敬望さんは震災後、残骸物の後片付け中に足の甲を骨折してしまったそうです。その真野敬望さん。実は4月2日(土)にソロライブの予定があったのだが、今回の大震災により中止を余儀なくされてしまったのです。
 ゲストのみなさんの今後は、時期をみて一人一人の持つ唄で、被災者を救っていきたいと胸のうちを語っていただきました。
 
営業部長兼技術部長 今野雅彦
 
posted by ラジオ石巻 at 19:36| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月07日

とにかく電波を発射し続けなければ(@日目)

日本全国のコミュニティFMの技術担当の方へ

 日頃、放送業務の中でも技術に従事されているみなさん、お疲れ様です。今回の地震をうけ、技術部長として、この文章を残したいと思い画面に向かっています。唯一、現場男性社員として地震当日を振り返ります。他局でも役立ってもらえればと思います。

<午後2:46大地震発生>
・停電
・固定電話不通    自局のエアー(電波放送)が鳴っていることを確認。 
・携帯電話不通

・非常時バッテリー  4時間ほどで停電の危機
・発電機の始動    ガソリンは不十分、翌朝までが限界か

普段はラジオから声を出さない私だったが、放送で「ガソリンを譲って欲しい」と悲痛な叫びで訴えさせてもらった。「ガソリンがあれば放送出来るんです!」と。

・日和山送信所(アンテナ施設)のバッテリーがダウン。停波
・スタジオ施設を諦め日和山に行きたいが、山のふもとが津波の冠水で足止め。
・武山アナを中継車に載せ、国道45号を走るが、北上運河から溢れ出る水に流されそうになる。
・目の前で流されそうになる車2台を呼び止め、手で押しながら道端によけさせる。

一晩中、火事で赤く染まった空を見上げながら徒歩で歩き回り、とにかく日和山送信所へ登ることを努力した。苦しい、苦しい。電波を出す為に日和山に登りたい。しかし、1m以上の冠水が立ちはだかる。

結果1日半の停波。

もし、瓦礫の中でラジオを頼りにしている人がいたら・・・
もし、屋根の上でラジオを頼りにSOSを出している人がいたら・・・
もし、安否確認でラジオを頼りにしている家族がいたら・・・

営業部長兼技術部長 今野雅彦
posted by ラジオ石巻 at 16:46| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月06日

歌声。

石巻災害FM放送を行っている、
ラジオ石巻には、たくさんの応援メッセージが
届いています。

北海道苫小牧市立糸井小学校のみなさんから
あったかい歌声が届きました。

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児童会担当の、松尾先生からのお手紙をご紹介します。

この度の大震災、心からのお見舞いを申し上げます。
本校児童会の役員の子達が、
地震発生の翌週、
「なんとか被災された皆様方のお力になれないか」と
話し合いました。
「お金や物資は大人の人たちがきっとがんばってくれる。
私達は“応援しているんだ”という心を届けよう」
ということで、
全校合唱「Believe」を録音し、歌声を届けることに取り組みました。
役員の呼びかけに全校児童すぐに賛成。
卒業式前日の休み時間、
240名の全校児童(先生方も全員)で、
体育館に集まって録音しました。

流れる涙をぬぐうこともせず歌う子。
厳しい表情を崩さずに歌う子。
目を閉じて歌う子。
この一年のどんな全校合唱よりも力強い歌声になりました。
・・・・・・・・


4月2日、午後3時過ぎからの放送では、
松雄先生からのお手紙と、
児童代表の伊藤朱里さんのお手紙を読ませていただき、
MDでいただいた、全校合唱の「Believe」を紹介しました。

皆さんの歌はとても元気でパワーがありました。

元気と、勇気をありがとうございました。



たとえば きみがきずついて
くじけそうに なったときは

かならず ぼくがそばにいて
ささえてあげるよ そのかたを

せかいじゅうの きぼうのせて
このちきゅうは まわってる
いま みらいのとびらをあけるとき

かなしみやくるしみが
いつのひか よろこびにかわるだろう
I believe in future しんじてる

「Believe」より
作詞 杉本竜一

後藤恭子
posted by ラジオ石巻 at 23:12| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする